毛穴をふさぐ皮脂

皮脂が薄毛の原因という説の真偽に迫る

皮脂によって毛穴がふさがれてしまうことが薄毛の原因である、という話を聞いたことがあると思います。頭皮が脂っぽいと薄毛になるというのはもっともらしい説に聞こえてしまいます。果たしてその説は本当なのでしょうか?頭皮と皮脂の関係を解説します。

頭皮っぽいと
薄毛になってしまうのか

  • 皮脂が薄毛を引き起こすわけではない

    薄毛の原因は諸説ありますが、「頭皮が脂性の人はハゲやすい」という話はよく聞きますね。これは、皮脂が毛穴をふさぎ、髪の毛が細くなって抜けやすくなるからだと言われますが、結論から言うと脂性と薄毛に因果関係はありません。
    確かに、薄毛の人と言うと脂性の割合が高い気がしますが、これは俗説です。実際に、皮脂がたっぷりのテカテカ肌であってもフサ髪を維持している男性もいますし、逆に乾燥肌で若ハゲの男性もいますよね。
    仮に皮脂が毛穴に詰まって薄毛になるのだとしたら、入院中に洗髪できない人やホームレスの人はみんなハゲということになります。でも実際はどうでしょうか?髪がフサフサどころかボーボーのホームレスの人も見かけますよね。

皮脂薄毛原因という
どこからまった?

  • 意外なところから広まった「皮脂=悪」という説

    どうやら、毛穴に皮脂が詰まると薄毛になるというのは、シャンプーを売るための謡い文句として大手の化粧品・シャンプーメーカー各社が広めたもの、という可能性が高いようです。
    例えば、育毛サロンのCMなどでマイクロスコープを使って頭皮を写し出し、毛穴から皮脂が出ている映像を見たことがありませんか?「この状態を放っておくと皮脂が毛穴を塞ぎ、抜け毛や薄毛を招きます」などと警告されます。確かに、何も知らずに見ると「汚い」と思いますが、決して汚いものでも何でもなく、これが普通の状態なのです。
    シャンプーをすれば浮き出た皮脂を洗い落とせますが、また数時間もすれば皮脂は浮き出てきます。それに、皮脂が浮き出ているという表現は厳密に言うと間違いで、髪が伸びるときに皮脂が一緒に毛穴から押し出されただけなのです。

そもそも皮脂役割とは

さらに言うと、皮脂は乾燥や紫外線による刺激をやわらげ、細菌の侵入を防ぎ頭皮を守る重要な役割を担っています。つまり、私たちの頭皮は皮脂のおかげで守られているというわけです。

  • 保湿

    皮脂がないと頭皮の水分が蒸発してしまい、乾燥肌になりさまざまな肌トラブルが起こります。

  • 殺菌作用

    皮脂は汗と混ざることで弱酸性になります。細菌は弱酸性の環境に弱いため、細菌の繁殖を防ぐことができます。

  • 頭皮をなめらかにしてくれる

    皮脂があることで頭皮や髪の毛が艶やかな状態になります。

  • ほこりや紫外線から頭皮を守る

    頭皮に直接ほこりや紫外線があたらないように保護してくれます。

皮脂過剰分泌NG

皮脂は健康な頭皮と毛髪の維持に欠かせない存在ですが、過剰分泌された皮脂は毛穴に詰まりやすくなります。毛穴が皮脂にふさがれてしまうと菌が繁殖し、炎症が起こって抜け毛を引き起こすこともあるようです。
この、皮脂の過剰分泌により起こる脱毛を「脂漏性脱毛症」と呼びます。

  • 糖や動物性脂肪の摂りすぎ

    糖や動物性脂肪の摂りすぎ

    外食や脂ものの食事など栄養に偏りがあると中性脂肪が上昇し、皮脂が分泌されやすくなります。

  • アルコール

    アルコールを摂り過ぎるとビタミンBが失われ、皮脂の分泌量を調整する力が弱まってしまいます。

  • 髪の毛の洗いすぎ

    洗浄成分の強いシャンプーを使ったり、力を入れて洗いすぎると必要な皮脂まで取り除かれてしまい、失った皮脂を取り戻そうと皮脂が大量分泌されてしまいます。

  • ストレス

    精神的な負担が大きくなると自律神経が乱れ、男性ホルモンが大量に分泌されてしまい皮脂の分泌量が増加しやすくなります。

  • 寝不足

    睡眠不足はそれ自体が大きなストレスとなり、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

薄毛回避するためにをつけたいのは
「頭皮の血流悪化

確かに皮脂の過剰分泌は薄毛を招く可能性もあります。しかし、それ以前に気を付けなければならないのが、頭皮の血行不良です。
私たちの髪の毛は、毛根に運ばれてきた血液から栄養を摂っているので、頭皮の血行不良が起こると、毛根に届く栄養成分が少なくなり、髪が成長できなくなってしまいます。
そのため、頭皮の血流を改善しない限り薄毛対策をしても無駄になってしまいます。本気でAGA対策をするのであれば、まずは血流改善を心掛けましょう。

page top